さらさら

日々気づいたことや、誰ともなしに伝えたいことを溜めておく場所です。

大人になるということ

今まで知らなかったことを知ってしまうのは、わくわくするし世界が広がるけれど、同時に寂しいことでもある。


例えば沖縄に行って初めてエメラルドの海を見る。一度知ってしまったら、次見た時には初回以上の感動はきっと得られない。

例えば初めて三鷹の森ジブリ美術館に行った。ずっと行ってみたいと楽しみにしていたけれど、面白かったけれど、期待が大きすぎたみたいでちょっぴり拍子抜け。期待を寄せていた楽しみな私はもう返ってこない。

例えば三回目のスカイツリーに行った。初めて行く母親に合わせて歩くけれど、三回目で「もう色々と知っている」感はどうしても拭えない。楽しいけれど、初めての時の興奮は無い。


こんな感じで、初回の興奮に勝る感動は二回目以降だと得難いのでしょう。若いうちは感受性豊かだというのはこのためかもしれない。

「知る」ということは、同時に何かを失う、もう後には戻れないということ。高校時代の恩師が言っていた言葉、まさにその通りだったなと思います。


もちろん、世界は知らないことだらけだから、見つけようと思えば興奮と感動はたくさん散らばっているとも思う。

だから、知っていることがたくさんあっても、初めて見たときの発見、感動を忘れない。そんな子ども心を忘れない、いつまでも若々しい大人でいたいなと思います。
(職業柄、特に必要になってきそうです。)