さらさら

日々気づいたことや、誰ともなしに伝えたいことを溜めておく場所です。

アートとデザインのこと。

アートとデザインって、ずっと同じものだと思ってた。デザイナーの仕事をやるまでは。

 

 

広告デザイナーとして働き始めて一年半が経とうとしています。
デザイナーといえるほど大きな広告を作っているわけではないけれど、職種としては天職かもしれないなぁと思えるほど、デザインの仕事は楽しいです。

デザインとは「ひたすらに相手の立場を考えること」。相手の立場に立って、使いやすさ・わかりやすさ、伝わりやすさを提供するのがデザインの仕事。デザインの仕事と真剣に向き合ってまだたった一年半だけど、私なりに行き着いた解釈はこれです。
これに対してアートは「ひたすらに自分の内面を表現すること」だと思う。だからデザインとアートって、似ているようで真逆、正反対の性質を持っていると思う。アートは自己満足が評価される世界だけど、デザインは自己満足ではいけない世界だと思う。

 

だから、デザインと銘打った以上安全性なんてものは第一に考えなければいけないわけで。
「アートだから危険性を指摘されても聞き入れなかった」のなら「デザインウィーク」だなんて名乗るべきではないし、デザインウィークと名乗る以上ホームページやパンフレットも見やすくわかりやすいものでなくてはいけないと思うのです。
東京デザインウィークでの火災事故に関しては、主催側がデザインとアートを混同し、自己満足が招いた悲劇なのではないかと思えてなりません。被害者のご家族にも、作品を作った大学生にも同情する。私自身も参加したイベントだっただけに、悲しくて痛ましくてトラウマになりそうだ。

http://matome.naver.jp/m/odai/2147842261242328001

 

 

話は飛ぶけれど、趣味で写真を撮っています。三月に群馬県でグループ展を主催することも決まりました。
写真で表現をするにあたって、伝わりやすい写真を撮りたいとも思う。そう思った時点で、アートでありながらデザインの要素も加わってきているのかなと思う。
アートとデザイン、できれば両方のいいとこどりをしながら、自分の作品を作れたらと思います。

 

 


追記
フォトコンテストや広告賞への作品準備もしたり…腕も経験も無いけれど色々と目標を立てて作品作りをしようとしています。こんなことをしていると、趣味と仕事の境界がよくわからなくもなります。
でもやっぱりなにかをつくっている瞬間がとても幸せ。一生なにかをつくりつづける人でありたいなーと、最近はぼんやり思って暮らしています。