危険地帯に赴く国際協力について
友達の就職が決まった。
ガザでの活動を中心としたNGO。
内定が決まって嬉しい気持ちと、
心配で泣きそうな気持ちと両方あって、とても複雑。
日揮のような事故も、他人事ではなくなってしまった。
こんなにも海外の危険を身近に感じたことはない。
結局私のような多くの人たちにとって、近しい人が危険に晒されない限り、遠くの地での出来事は他人事に過ぎないのだ。
他人事とは思えないごく一部の、彼のような人たちが、
危険な地域に誰かを救おうとして向かっていく。
たぶん、そこに彼らの幸せがあるんだろうな。
自分と身近な人の幸せが一番な私にとっては、とてもじゃないけど出来ないこと。
大学の学部柄、入学した時はほとんどの学生が口を揃えて国連職員になりたいとか、国際協力の現場に携わりたいとか言うんだ。
だけどほとんどが企業に就職する。
当たり前だと思う。
その中で、ごく一部の人たちが、最初から持っていた意志を貫いて、国際機関に就職する。
彼らは一生をかけて貧困や国際問題と闘おうとしている。
偽善だけでなかなかできるものではないよ。
4,5年間勉強して、海外にも多く出向いて、それでもその道を行くと決めたのなら、きっと本物なんだろうなと思う。
何度も言うけど、私は自分と身近な人たちの幸せが一番だから、入学時に抱いていた幻想はすぐにどこかへ消えてしまったし、
危険地帯に赴くこと、共感はできない。大切な人ならなおさら、行ってほしくない。
けれど、なによりも紛れもなく「彼の選んだ道」なのだから、
信じてただただ応援するしかない。
どうか無事に帰って来てね。